ウルセラはショット数より「どこに置くか」が重要です
見ながら行う超音波リフティングを正しく理解する方法

ウルセラの核心は多くのショットではなく、超音波画像で皮膚の下の構造を確認し、目標の深さにエネルギーを配置することにあります。
見ながら治療するということ
ウルセラ(Ultherapy)は、高密度焦点式超音波(HIFU)のエネルギーを皮膚の下の選んだ深さに届ける機器です。リアルタイムの超音波画像で皮膚と皮下組織の層を確認しながら治療できる点が重要な特徴です。皮膚を切開せずに熱凝固点を形成し、緩んだ組織の収縮と再構築を促す原理です。
顔の皮膚の厚さ、脂肪層、支持構造の位置は部位ごとに異なります。画像はエネルギーが届くべき層と避けるべき構造を区別するのに役立ちますが、画面を読み、治療ラインを設計する医師の判断が一緒に必要です。
ショット数は処方の結果であって、目標ではありません
ウルセラをすると必ず頬がこけると思っている方が多くいます。しかし、こけを避けるべき部位と守るべきボリュームを区別し、超音波画像と解剖学的構造を見ながら設計すれば、そのリスクは減らせます。重要なのはショット数を埋めることではなく、どこに置き、どこに置かないかを決めることです。
ほかのクリニックでウルセラを受けたという方の話を聞くと、「フェイスラインだけ受けた」「頬の片側だけ受けた」とおっしゃるケースがあります。私はリフティングをそのように局所的にだけ見ることはしません。顔のたるみは一つの部位で単独に生じるというより、額の下の顔全体がつながって現れるので、全体の流れを見て部位ごとの深さとショットを配分します。
ウルセラが得意なことと、そうでないこと
インモードのように特定の部位を吸引して脂肪量を減らす治療と、ウルセラ・サーマージとではアプローチが異なります。ウルセラを特定部位の脂肪だけを減らす施術のように説明すると、治療の目的がぼやけることがあります。ウルセラは失われたボリュームを満たしたり、色素と肌のキメを直接治療したりする機器でもないので、複数の悩みが混ざっている場合は順序を分ける必要があります。
直後に感じる引き締まり感はあるかもしれませんが、組織の再構築には時間が必要です。結果をあまりに早い時点で断定せず、決めた時点で写真と実感で評価するのがよいでしょう。
安全な治療のための確認
施術中の痛みや、施術後の赤み、腫れ、圧痛、一時的な感覚の変化などが生じることがあります。まれに神経に関連する症状なども報告されているため、解剖学を考慮した設計と、異常反応が出たときの案内体制が重要です。
私はウルセラを設計するとき、額の下の顔全体のつながりを見ます。だからといって、すべての部位を同じように強く行うという意味ではありません。守るべきボリュームは残し、必要な層と方向にだけエネルギーを配置することが、自然なリフティングの基準です。
カウンセリングの前に考えてみたい質問
私のたるみは、どの層とどの方向から始まりましたか
超音波画像で何を確認してショットを配分しますか
ボリュームを守るべき、あるいは避けるべき部位はどこですか
施術のご案内
ウルセラの原理、効果が出る時期、持続期間は、下記ページとリフティングシリーズのコラムにまとめてあります。費用は開催中のイベント構成でご確認いただけます。
医学情報の確認
Ultherapy official indications and safety information (ultherapy.com)
Merz Aesthetics, Ultherapy PRIME real-time visualization information (merz.com)
本記事は一般的な情報提供のためのコラムです。個人の適応・効果・回復・リスクは状態と施術条件によって異なるため、診察のうえで決定する必要があります。



